【PRYNTRIP Vol.3】特別思い入れのあるものを、自分のいちばん身近においておける幸せ(タイ・チェンマイ)
2017/12/01

ネコが長年住み慣れた家を、ある日突然するりと脱走するように、わたしの「海外へ脱出したい病」は、何の前触れもなくやってくる。厄介な病気だ。
その日、いつものように何の気もなしにSNSサーフィンをしていると「今年ももうすぐ、イーペンランナーの季節がやってくる」の誰かの投稿が目に飛び込んできた。そこに添えられていたのは、無数のランタンが空を彩る夢のような写真だった。
ふと何かを決断したように、わたしは自分のスケジュール表と、航空券とを交互ににらめっこする。
1時間たった頃にはもう、1週間後出発のチケットを予約していた。
持っていく荷物は、数日分の着替えと、カメラと、仕事道具だけ。そこに、Pryntを詰め込む。今回はオシャレ着やアクセサリーも、最小限にとどめる。
ネコのような気ままな旅を楽しむには、荷物は断然コンパクトな方が良い。
Pryntを連れていくのは、正直この記事を書くためが半分。だけれどもう半分は、自分の意思だ。だってこの子は、今まで以上に旅の可能性を広げてくれるから。
オシャレなカフェと、自然が入り混じるマーブルな町をPryntと歩く
タイ・チェンマイ。この町にくるのは今年2度目。日本から数時間後に到着した、久しぶりのチェンマイは、とにかくそこらじゅうに懐かしい匂いがあふれていて「おじゃまします」よりも「ただいま」の気持ちが色濃くでる。
町の中に、自然と緑が共存する空気が、気持ち良い。
空気ごと持って帰ってしまいたくて、ひたすらシャッターを切っては、pryntで手元に残していく。
チェンマイの町中には、オシャレなカフェがたくさんあって、いくらお散歩しても飽きがこない。
数歩進んでは出くわす、雑貨やたちに心を躍らせながら、町で見つけた可愛らしい雑貨たちを収めながら、イーペンランナーの日がくるまでを、ゆっくり大事に過ごした。
夜空を舞う無数の光。イーペンランナー祭
そうして、穏やかな日々とともに迎えた、イーペンランナーの日。ランタンを飛ばす前の、光のセレモニーを見ながら、心がそわそわ、ウキウキと踊る。
その後、一斉にわっとランタンが舞う姿は、なんだか言葉にならなかった。
Pryntは取り逃がした思い出を、手元に呼び戻してくれる
日本に帰国後。あまりの絶景に感動して、イーペンランナーも、その後に行った大好きだったカフェも、思い出をPryntで切り取るのを忘れてしまったことに気づく。
そんな時に役に立ってくれるのが、ライブラリから印刷する機能だ。
Pryntのアプリから、「ライブラリ」を選択すると、iPhoneで過去に切り取った写真を呼び出すことができる。
大事に撮影したイーペンランナーの写真たちも見つかった。
手元に残せなかった写真たちを、Pryntで印刷してみる。
ライブラリに眠っていた写真たちが、きちんと手元に戻ってきてくれた。
忘れたくない思い出は、目の届く場所に残す
そして実は、Pryntで印刷した写真たちは、こんな風にシールになっている。どこにでも好きなところに貼ることができるのだ。
わたしは大事なイーペンランナーの思い出を、いつも持ち歩いているPCに貼ることにした。写真と目が合うたびに、あの時の感動や、チェンマイの空気が蘇ってくる。
わたしは近々きっとまたそのうち、突然衝動に駆られて、ネコのようにこの居心地の良い日本を脱走するだろう。
その時も、ちゃんとPryntを連れていってあげようと思う。
今度は忘れずに、心震える感動的な場面を、一緒にみせてあげたい。
古性のち
旅するWebライター/「旅、ときどき仕事」運営。世界中を旅しながら、可愛いモノ・場所を届けています。
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